2009年04月09日

2月のアメリカの住宅着工件数がプラスに転じる。不景気の底?

 アメリカの景気動向を一番最初に反映しはじめると言われているものに、アメリカの住宅着工件数という指数があります。

 その住宅着工件数(2009/2)が、2009/1と比べて増加したこのことです。具体的には、1月と比べて +22% の上昇です。

 この数字をどうかんがえればいいのでしょうか?

 まず、住宅着工件数が増加に転じたというのは、いいニュースだと思考えていいと思います。ある程度はアメリカの景気が落ち着いてきた、ということになるかと考えられます

 とはいえ、絶好調だった2008年度と比べると -47% の減少です。絶対値としてはまだまだ低い、ということを表していると思われます。

 さらに、その内容は、アパート建設(日本で言うところのマンション)の伸びが大きいようです。サブプライムローン崩壊で一軒家を失った人たちや、低所得者向け住宅の需要に応えている、ということでしょうか。

 さて、このニュースをうけて、普通の投資信託(ファンド)や ETF などを今購入していいのか?

 答えとしては、もっと市場が落ち着くのを待ってから、というところではないでしょうか。

 ヘッジファンドはともかく、普通のファンドは買い持ちしかしないので、まだまだ不安定な市場の中では苦戦することが予想されます。

 では、かわりの投資先としてなにが考えられるか?

 まず、換金するまでの時間が速い、短めの定期預金、MMF などが考えられます。今後「いまこそ買い相場だ」となったときに、すぐ別の金融商品に投資先を変更することができるのが利点でしょう。利回りはあまりいいとは言えませんが。

 また、金(きん、Gold)に投資することも考えられます。歴史を振り返れば、世界中の市場で逃げ場を失った投資資金が逃げ込む先は、最終的にはやはり金と言えるかと思います。以前の記事で取り上げた Castlestone Gold Bullion Fund なども検討に値するでしょう。

 そして、ヘッジファンドも候補の一つでしょう。金融危機で、勝ち組・負け組がはっきりしてきたヘッジファンドのうち、勝ち組のほうに投資するという手が考えられます。

 いずれにしても、本格的な投資は、市場がもっと安定してからでいいのかもしれません。投資の格言に「(市場の変動の)頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。市場の動きの一番上や一番下では利益を狙わず、市場に一定の傾向(トレンド)が出てから利益を得れば充分だし安全、という意味です。

 「休むも相場」という言葉もありますので、あせって行動せずに、今はこれからの投資先の候補について情報収集を進めておくのも、対応策かもしれません。

posted by 渡世人 at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月08日

ヘッジファンド: スーパーファンド(Superfund)社 スーパーファンド(Superfund Fund)とは?

 これまでの記事でなんどか名前だけは書いてきた スーパーファンド(Superfund)社のスーパーファンド(Superfund)をとりあげたいと思います。

 Superfund社は、1995年に設立され、マネージド・フューチャーズ(先物取引)&トレンド・フォロー(市場の動きの傾向を利用する)戦略を中心としたヘッジファンドの運用で知られていると思います。以前のクアドリガ(Quadriga)で、その名を知った方も多いのではないでしょうか。

 その Superfund 社が現在も発売しているヘッジファンドが Superfund です。米ドル・ユーロ建てがあるようです。
 Superfund には A、B、C、の3タイプがあり、A は保守的な運用、B は中庸な運用、C は積極的な運用を狙っているそうです。また、それぞれ最低投資金額が異なるようです。

 肝心の運用成績ですが、2004/11に設定された Superfund A の
場合は、
 2004: +4.98%
 2005:-11.19%
 2006: +5.25%
 2007: -3.38%
 2008:+20.95%
とのことです。今年に入ってからは、1月 +0.32%、2月 +0.22%、3月 -2.71% と、苦戦しているようです。

 この Superfund は、成績がよいときは大きい運用利回りを出すのですが、成績が悪いときも大きい値動きをするので、「ジェットコースター」にたとえられることがあります。変動率(ボラティリティ)がかなり大きいということになります。

 Superfund の中でも、もっとも変動が大きいのは Superfund C で、1ヶ月に -20%以上 ということもあるようです。

 利点・メリットや不利な点は、「良くも悪くもハイリスク・ハイリターン」ということになるかと思います。購入の際には、運用成績が悪くて安くなっているときを狙うのが一つの手かもしれません。

 日本においては、キャピタルパートナーズ証券が、円建ての Superfund A、B、C を発売しているようです。為替ヘッジ(不利な為替変動をやわらげる方法)がかかっているのかどうか、はっきりしません。資料を読む限りでは、かかっていないように思えます。

 Superfund は、ボラティリティの大きさをかなりの長期にわたって気にせずにいられる場合に向いている商品と言えるかもしれません。
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2009年04月06日

ヘッジファンド: プログレッシブ(Progressive)社 チューリップ・トレンド・ファンド(Tulip Trend Fund)とは?

 これまでいくつかのヘッジファンドを取り上げてきましたが、最近有名になってきたヘッジファンドとして、プログレッシブ・キャピタル・パートナーズ社(Progressive Capital Partners 社)のチューリップ・トレンド・ファンド(Tulip Trend Fund)についても書きたいと思います。

 Tulip Trend Fund は、これまで取り上げてきたヘッジファンドと同じく、マネージド・フューチャーズ(先物取引)&トレンド・フォロー(市場に一定の傾向が現れたら、それに追随して投資をする)戦略をとっているとのことです。ユーロ・米ドル・スイスフラン・英ポンド、そして日本円建てが用意されているとのことです。

 この Tulip Trend Fund、実は Transtrend 社の機関投資家向け大規模ファンドに高いレバレッジをかけて小売りしているファンド(フィーダー・ファンド、Feeder Fund)と言われています。高いレバレッジを効かせているために(Transtrend のファンドの数倍の値動き)、変動率(ボラティリティ)も大きく、かなりハイリスク・ハイリターン型だと考えていいのではないでしょうか。とはいえ、2008年度のリッパー・ヘッジファンド賞(Lipper Hedge Fund Award 2008)を受賞しており、たしかに魅力的なファンドだと思います。

 気になる運用成績ですが、Tulip ファンドの実際の運用が始まったとされる2004年から順に書くと、次のようになるようです。

 2004年: +25.28%
 2005年: +12.65%
 2006年: +23.98%
 2007年: +46.52%
 2008年: +61.89%
 2009年: -6.09%(1月から3月まで)

 昨年2008年の金融危機で、うまい具合に戦略があたったのか、過去最高の年度ごと運用益(+61.89%!)をたたき出しているのは立派だと思います。ただ、月ごとの運用利回りを見ると -10.29% の月があったり、+18.96% の月があったり、ボラティリティが大きいのはたしかなようです。今年2009年に入ってからはいまひとつの運用が続いているようです。

 このファンドの利点・メリットとしては次の2点が挙げられるかと思います。

 まず、高いレバレッジをかけて、高い運用益をねらえること。戦略があたったときには、昨年2008年のように非常に高い運用益がねらえると考えられます。

 また、機関投資家向けの Transtrend に間接的に投資できるということもメリットだと考えられます。成績のよいヘッジファンドほど最低投資額が大きいという傾向が強いので、大規模機関投資家やかなりの富裕層でなくても手を出しやすくなっているというのは利点としてあげてもいいのではないかと思います。

 一方で、不利な点・デメリットとしては、やはり変動率(ボラティリティ)が大きいことが考えられます。この変動率、ボラティリティの大きさは、年間平均の標準偏差に換算すると 28.20% とのことです(運用開始前の1994年前までさかのぼってみて計算したものと思われます)。高いレバレッジをかけて高い運用利回りを狙うといっても、ここまでボラティリティが大きいと、購入するのに抵抗がある人も出てくるのではないかと思います。

 そして、Transtrend のファンドに間接的に投資する、ということは、コストが余計にかかる(プログレッシブ社がマージンを引く)、ということにつながります。FoFH や Feeder Fund にはつきものとはいうものの、コストが気になる人にとっては見逃せない点かと考えられます。

 Quadriga(今は買えなくなりました)や Superfund ほどの激しい動きではないようですが、若干癖があるファンドだと言えるのではないでしょうか。とはいえ、これまでの運用実績の良さにはやはりひかれます。
posted by 渡世人 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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