2009年04月06日

ヘッジファンド: プログレッシブ(Progressive)社 チューリップ・トレンド・ファンド(Tulip Trend Fund)とは?

 これまでいくつかのヘッジファンドを取り上げてきましたが、最近有名になってきたヘッジファンドとして、プログレッシブ・キャピタル・パートナーズ社(Progressive Capital Partners 社)のチューリップ・トレンド・ファンド(Tulip Trend Fund)についても書きたいと思います。

 Tulip Trend Fund は、これまで取り上げてきたヘッジファンドと同じく、マネージド・フューチャーズ(先物取引)&トレンド・フォロー(市場に一定の傾向が現れたら、それに追随して投資をする)戦略をとっているとのことです。ユーロ・米ドル・スイスフラン・英ポンド、そして日本円建てが用意されているとのことです。

 この Tulip Trend Fund、実は Transtrend 社の機関投資家向け大規模ファンドに高いレバレッジをかけて小売りしているファンド(フィーダー・ファンド、Feeder Fund)と言われています。高いレバレッジを効かせているために(Transtrend のファンドの数倍の値動き)、変動率(ボラティリティ)も大きく、かなりハイリスク・ハイリターン型だと考えていいのではないでしょうか。とはいえ、2008年度のリッパー・ヘッジファンド賞(Lipper Hedge Fund Award 2008)を受賞しており、たしかに魅力的なファンドだと思います。

 気になる運用成績ですが、Tulip ファンドの実際の運用が始まったとされる2004年から順に書くと、次のようになるようです。

 2004年: +25.28%
 2005年: +12.65%
 2006年: +23.98%
 2007年: +46.52%
 2008年: +61.89%
 2009年: -6.09%(1月から3月まで)

 昨年2008年の金融危機で、うまい具合に戦略があたったのか、過去最高の年度ごと運用益(+61.89%!)をたたき出しているのは立派だと思います。ただ、月ごとの運用利回りを見ると -10.29% の月があったり、+18.96% の月があったり、ボラティリティが大きいのはたしかなようです。今年2009年に入ってからはいまひとつの運用が続いているようです。

 このファンドの利点・メリットとしては次の2点が挙げられるかと思います。

 まず、高いレバレッジをかけて、高い運用益をねらえること。戦略があたったときには、昨年2008年のように非常に高い運用益がねらえると考えられます。

 また、機関投資家向けの Transtrend に間接的に投資できるということもメリットだと考えられます。成績のよいヘッジファンドほど最低投資額が大きいという傾向が強いので、大規模機関投資家やかなりの富裕層でなくても手を出しやすくなっているというのは利点としてあげてもいいのではないかと思います。

 一方で、不利な点・デメリットとしては、やはり変動率(ボラティリティ)が大きいことが考えられます。この変動率、ボラティリティの大きさは、年間平均の標準偏差に換算すると 28.20% とのことです(運用開始前の1994年前までさかのぼってみて計算したものと思われます)。高いレバレッジをかけて高い運用利回りを狙うといっても、ここまでボラティリティが大きいと、購入するのに抵抗がある人も出てくるのではないかと思います。

 そして、Transtrend のファンドに間接的に投資する、ということは、コストが余計にかかる(プログレッシブ社がマージンを引く)、ということにつながります。FoFH や Feeder Fund にはつきものとはいうものの、コストが気になる人にとっては見逃せない点かと考えられます。

 Quadriga(今は買えなくなりました)や Superfund ほどの激しい動きではないようですが、若干癖があるファンドだと言えるのではないでしょうか。とはいえ、これまでの運用実績の良さにはやはりひかれます。
posted by 渡世人 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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