2009年04月02日

ヘッジファンド: マン(Man)社と野村證券が発売したFoHF(ファンド・オブ・ヘッジファンド)、「ノムラ・マン・CTAセレクト・ファンド」とは?

 FoHF(ファンド・オブ・ヘッジファンド、いくつかのヘッジファンドを組み合わせたファンド)については、これまでの記事で取り上げてきましたが(3A Trading Fund(この記事)や HSBC Trading AdvantEdge Fund(この記事))、マン(Man)社と野村證券が手を組んで、「ノムラ・マン・CTAセレクト・ファンド」というFoHFを新たに発売開始したようです。

 このファンドは、次の7つのヘッジファンドを組み入れているようです。

マン(Man)社 AHL (この記事で取り上げました)
ウィントン(Winton)この記事で取り上げました)
トランストレンド(Transtrend)
ブルークレスト(Blue Crest)社 ブルートレンド(Bluetrend)
GSAキャピタル(GSA Capital)
GLC
クエスト(Quest Partners)


 7つの組み入れヘッジファンドのうち、はじめの4つは、マネージド・フューチャーズ&トレンド・フォロー戦略をとるとのことです。

 また、このファンドは円建てですが、為替ヘッジ(為替の不利な動きを打ち消す手法)有りと為替ヘッジなしの2つのファンドが設定されているとのことです。為替ヘッジがあると、為替変動に相対的には強くなりますが、そのかわりコストがかかるため利回りが相対的に劣ることが多いかと思います。

 このヘッジファンドの利点・メリットとしては、主に次の4点が考えられます。

 まずは、初めて日本の証券会社が売り出したFoHFであること。これまでは単体のヘッジファンドを売り出されることはありましたが、ここまで本格的なFoHFはなかったのではないかと思います。

 次に、組み入れられたヘッジファンドが、長年よい成績を出してきた実績があることが考えられます。Man AHL、Winton だけでなく、Transtrend も長い実績を持っています。

 そして、FoHFなので、変動率(ボラティリティー)が、単体のヘッジファンドよりも低くできると期待されること。AHLなど、比較的値動きの大きいファンド単体よりはボラティリティーを抑えられる可能性があるかと思います。マン&野村證券も、それを狙っているのではないでしょうか。

 さらに、為替ヘッジ有り・無しを選べること。昨今の、激しい為替変動を見ていると、為替ヘッジがあったほうがいいかな、とも思われます。一方、これから110〜120ドル/円程度まで円安になると言うアナリストもいたかと思います。

 不利な点・デメリットとしては主に2点ではないでしょうか。

 やはり、「日本の証券会社の窓口で買える」ということは、それ相応のコストが上乗せされていると考えられます。すなわち、コストが高くなった分だけ、ファンドの利回りが低くなるのではないかということです。

 また、ファンドの仕組みと流通経路が複雑なため、その分コストが割高になっていることが挙げられます。ただでさえFoHFはファンドの管理が複雑でコストがかかるのに、更に為替ヘッジ有り・無しを揃えて、しかも「マン・マネージド・フューチャーズ・セレクト」というFoHFに連動する仕組みであり、おまけに日本の野村證券が販売する。となると、なんどもマージンが引かれているのが想像されます。

 日本で発売されるほぼ始めてのFoHFとして期待が高まりますが、運用コストの高さは懸念されるところだと思います。
posted by 渡世人 at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 商品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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